iDeCoとつみたてNISAと特定口座で資産運用をしているあなた、どの投資信託を選べばよいか悩みますよね。
全世界の経済成長の恩恵を平均的に受けたいのであれば、全世界株式がおすすめですが、米国株式が今後も成長を続けると考えるならばS&P500に連動する投資信託を組み入れます。
今後の新興国の成長を期待するならば新興国株式を入れますが、国内株式を選ぶのであれば、国内全体に投資するインデックスではなく、厳選して投資するアクティブファンドにすべきと考えます。
これらを組み合わせて最適なポートフォリオつくって分散投資をすることは重要です。
ただし、ポートフォリオはつみたてNISAのみなど単体で考えるのではなく、iDeCoや特定口座での運用もしているのであれば、それらを全体的に考えて、投資商品を考えましょう。
つみたてNISAについては、こちらの記事<少額投資非課税制度(NISA)とは|一般NISAとつみたてNISAの違い|iDeCo(イデコ)と併用がおすすめ>、iDeCoについては、こちらの記事<個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは|老後の資産形成の準備を始める|iDeCoのメリットや選び方、受け取り方は?>をご参照ください。
本記事では、iDeCoとつみたてNISA、特定口座の使い分けと最適なアセットアロケーション、ポートフォリオの作り方を考えます。
また、私が選んでいる投資信託や分散投資の考え方もご紹介します。
Contents
【先進国株式か新興国債券か?】何に投資するのか決めるのがアセットアロケーション|【eMAXIS Slimかニッセイか?】どのファンドを選ぶのか決めるのがポートフォリオ
どのファンドを選ぶかよりも重要なのは、どこの国の何に投資するのか決めることです。
先進国なのか新興国なのか、国内か米国か、債券か株式か・・・などです。
これをアセットアロケーションと言います。
その上で、どのファンドを選ぶのかを一緒に考えていくことが大切です。
ファンドを考えるのがポートフォリオになります。
まずは、アセットアロケーションを考えて、ポートフォリオを決めていく流れになります。
それを考えるのが面倒であれば、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を選んで問題ありません。
株式だけでなく債券などにもリスクを分散させ、リバランスも行ってくれますので、基本的にはほったらかしでOKです。
自分自身で分散投資を考える際も、何%が先進国で何%が債券で・・・など細かに決めることは不要と思います。
その時々で考え方や耐えられるリスクも変化するからです。
なので、ざっくりと「こんなカンジ」程度で構わないと思います。
私が選ぶiDeCoとつみたてNISAと特定口座のポートフォリオ|あまり考えすぎないことも大事
私は今後も米国経済の成長が続くと予想しますので、米国株式を中心にアセットアロケーションを考えます。
ただし米国が下落した場合のことも考え(それでも相関関係は近似してしまいますが)、全世界株式や国内外厳選株式を組み入れておきたいと考えています。
新興国は、私にとってはリスクが大きいので外しております。
また、国内債券は検討していますが、現時点では不要と考えています。
それをつみたてNISAやiDeCo、特定口座で総合的にポートフォリオを組み、以下のよう配分して運用しています。
【iDeCoで選ぶファンド】|楽天・全米株式インデックス・ファンド とセゾン資産形成の達人ファンド
「iDeCo」で運用中 | 信託報酬 | 分類 | 投資額/月 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.1696% | 米国株式 | 11,500円/月 |
セゾン資産形成の達人ファンド | 1.55% | 先進国・新興国株式(アクティブファンド) | 11,500円/月 |
合計 |
23,000円/月 |
【つみたてNISAで選ぶファンド】|楽天・全米株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、ひふみプラス
「つみたてNISA」で運用中 | 信託報酬 | 分類 | 投資額/月 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.1696% | 米国株式 | 11,111円/月 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.1728% | 米国株式 | 11,111円/月 |
ひふみプラス | 1.0584% | 国内株式(アクティブファンド) | 11,111円/月 |
合計 | 33,333円/月 |
【特定口座で選ぶファンド】|eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) とeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
「特定口座」で運用中 | 信託報酬 | 分類 | 投資額/月 |
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ | 1.8144% | 国内株式(アクティブファンド) | 16,667円/月 |
合計 | 16,667円/月 |
上記で運用している主な理由は以下の通りです。
(1)米国経済は今後も成長を続けると考えているので、米国株式を中心としています。また、20年ほどの長期投資を前提としているため、現時点では債券をはずしています。
(2)iDeCoとつみたてNISAは、非課税メリットの恩恵を受けるため、リターンの高めの投資信託を選び、上限金額まで投資しています。また、米国株式が低調になった場合でも、比較的回復力の高いと考えられるアクティブファンドを組み入れています。
(3)特定口座は、以前はリターンを安定させるため全世界株式を選んでいましたが、高いリターン重視に変更し国内株式(アクティブファンド)を選びました。少し冒険してみたいと思います。
(4)楽天ポイントのフル還元を受けるため、つみたてNISAと特定口座で合計50,000円/月を楽天カード決済で行うようにしています。
先進国株式は信託報酬の低さ以外の魅力なし|新興国株式は高リスク|長期投資前提であるので債券は不要|国内株式は厳選株(アクティブファンド)に魅力あり
上記の補足としていくつか理由を追加します。
まず、先進国株式を選んでいない理由としては、結局は米国株式を50%以上含んでいるためリスク分散にならないことと、米国以外の先進国(EU連合や日本など)は人口減少や高齢化といった問題で飛びぬけた魅力を感じないためです。
新興国については一部に大変魅力的な国もありますが、高リスクであることと同時に、魅力のない国も含めた全体への投資になってしまいます。
また、先進国株式との相関性も批准することから、こちらも結局はリスク分散にはならないため外しました。
米国株式に対するリスク分散として考えられるのは、結局は債券を入れるぐらいしかありません。
最後に国内株式ですが、今後日本経済全体が大きく発展することは考えずらく、基本的には外すことでよいと思います。
しかし、一部の魅力ある国内株式もあるのも事実です。
そのため、国内株式に投資するのであれば、一部のアクティブファンドを活用するのが最良と考えます。
過去の実績を見れば、一部のアクティブファンドはリーマンショックなど不調からの回復が早かったのも事実であり、信託報酬は少し高いですが、リスク分散の機能をある程度発揮するものと考えています。
オススメのアクティブファンドは、こちらの記事<【アクティブファンド】を比較|長期投資にオススメのファンド3選>をご参照ください。