高校や大学を卒業し、社会人としてサラリーマンになったあなた、まずは何をすべきでしょうか。
第一に優先すべきことは、本業をしっかりとやることです。
職場に慣れ、一生懸命に仕事に励むことはとても重要です。
上司からの信頼も得られ、生活の基盤も確立されてきます。
また、結婚し、子どもを授かることで幸せな家庭をつくっていくことになるでしょう。
そうした人生を考えるうえで、とても大切な知っておくべきことがあります。
これは職場でも、普通科の大学でも教えてくれないことです。
それは、自分自身の(資金の)ライフプランを作成することです。
このことを考えずに40代、50代を迎えると、老後の資産が貯まっておらずに苦労し、後悔することになります。
気づいたときにはすでに遅く、後の祭りとなり時間は戻ってきません。
特に今後の日本の年金制度は不安定であり、若いうちから自分自身で資産を形成していく必要があります。
そのために、まずは職場の就業規則、給与規程、退職金規程を確認し、自分自身の年代別モデル年収を把握しましょう。
そこから大まかな年金額を把握し、老後の資産形成の準備を行います。
大まかな年金額を把握できない場合や、調べることが面倒だと感じる場合は、「まずはiDeCoを始める」ということを、なるべく早く若いうちから行ってください。
私は40代になってからiDeCoを行いましたが、早く始めればよかったと少し後悔しています。
本記事では、早くから老後の資産をつくることのメリットを解説します。
中年になってから後悔しない人生を送れるようおすすめした内容です。
iDeCoやつみたてNISAをやっていない方がいたら、今からでも遅くないので、すぐに取り組んでください。
本記事の内容は、以下の通りです。
iDeCoについては、こちらの記事<個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは|老後の資産形成の準備を始める|iDeCoのメリットや選び方、受け取り方は?>をご参照ください。
Contents
老後の資産形成-その①-|まずはiDeCoを始めること|資金がなければ、生活費を見直す!
サラリーマンになると、自分自身で自由に使えるお金が手に入ります。
これを全部使ってしまう生活を続けると、数十年後に後悔します。
私は20代はまったく貯蓄をしませんでしたので、今とても後悔しています。
若いうちは遊びに使いたくなる気持ちを堪えて(こらえて)、まずは現在の手取り収入から23,000円をiDeCoに使うことをおすすめします。
サラリーマンの上限が23,000円だからです。
例えば、今思えば「20代で手取給与が月16万円、独身で一人暮らし」だった場合、以下のようにできるのが理想的だったと振り返って思います。
<理想的な生活費>
項目 | 金額 |
家賃 | 70,000円 |
食費 | 20,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 |
通信費 | 3,000円 |
交際費 | 10,000円 |
日用品費 | 5,000円 |
iDeCo | 23,000円 |
残りは現金貯金 | 19,000円 |
月16万円の手取りでも、食費と交際費で月30,000円以内に収めることができれば、iDeCoに月23,000円を使うことは可能だと思います。
ただし、現金での貯金も必要ですので、現金貯金もiDeCoと同額(23,000円)程度行うことを目標とします。
仮に23,000円を20歳~60歳まで3%運用できた場合、約1,000万円の積立元金に対して、約1,000万円の運用益が見込めるため、老後資産はこれだけで2,000万円確保できたことになります。
しかし、どうしてもiDeCoと現金貯金で20,000円しか賄えない場合は、iDeCoを5,000円にし、残り15,000円を現金貯金とすることも場合によってはあり得る選択です。
大切なことは、以下の点です。
《老後資産を形成で、大切なこと》
① iDeCoをなるべく早く(若いうち)から少額でもよいから取り組む
② 現預金も同時に取り組む
③ iDeCo23,000円/月が難しければ、普段の生活費を見直しする
もし、現在のスマートフォンが「docomoやソフトバンク、au」のキャリアを使用している方は、格安スマホに変えるだけで通信費を大幅に削減できる可能性があります。
詳しくはこちらの記事<スマホ代を節約|格安スマホ会社を比較|イオンモバイルがおすすめ>をご参照ください。
これだけでも月額数千円の節約ができ、年間数万円の差がでます。早く変えた人から得をしますので、こちらもなるべく早くから実行しましょう。
自分の(資金)ライフプランを把握する方法|「銀行サイトのシミュレーションを活用」「保険窓口のファイナンシャルプランナーに相談」
iDeCoを23,000円/月で続けるだけでも、老後の資産はかなり余裕がでてくるのがわかります。
それを裏付けるために、ご自分の(資金)ライフプランを把握しましょう。
まずは、インターネットの銀行サイトのライフプランシミュレーションで、「年収や配偶者や子どもの有無など」の項目をいくつか入力するだけで、簡単に大まかな老後までの資金繰りが確認できますので、この活用がおススメです。
この結果、老後に赤字が出てしまうプランになった場合は、生活費の切り詰めを考えましょう。
これ以上切り詰めようがない場合は、配偶者がフルタイムで働くことや現在の仕事を変えることも視野に入れなければなりません。
また、保険の相談窓口では、ファイナンシャルプランナーが無料でご自身のライフプランニングをしてくれますので、(保険の紹介はありますが)ご自身の人生を考えるうえで、一度、相談するとよいと思います。
老後の資産形成-その②-|iDeCoを23,000円/月まで行えたら、次はつみたてNISA!|iDeCoとつみたてNISAを上限金額で20年(以上)併用できれば、老後資産は安心できる?
つみたてNISAは年間40万円(月33,333円)まで20年間非課税で投資信託を運用することができる制度です。
iDeCoが23,000円/月の運用が可能となり、さらに現金も同額以上に貯蓄できて、生活に余裕があるようであれば、つみたてNISAの活用も行いましょう。
仮に33,333円を30歳~50歳まで3%運用できた場合、約720万円の積立元金に対して、約270万円の運用益が見込めるため、老後資産を追加で1,000万円確保できます。
非課税期間は20年間ですが、その後も課税口座で運用を続けることが可能ですので、iDeCoと同様、20年以上の長期運用の恩恵を受けることが可能です。
つみたてNISAについては、こちらの記事<少額投資非課税制度(NISA)とは|一般NISAとつみたてNISAの違い|iDeCo(イデコ)と併用がおすすめ>をご参照ください。
若いうちからiDeCoとつみたてNISAを併用すれば、老後資産を3,000万円以上確保することが可能となります。
40代でもまだ間に合う?|iDeCoとつみたてNISAを上限金額で併用し、老後の資産形成を行う|気づいたら行動することが大切
iDeCoやつみたてNISAを、若いうちから早めに取り組むことを進めてきました。
しかし、40代でも遅くはありません。
現に私も40代から、iDeCoとつみたてNISAをほぼ同時に始めました。
少し遅くなってしまった後悔はありますが、気づかなかった人より何倍もよかったと思っています。
仮にiDeCo:23,000円/月とつみたてNISA:33,333円/月を40歳~60歳まで3%運用できた場合、約1,300万円の積立元金に対して、約500万円の運用益が見込めるため、老後資産を1,800万円確保できます。
退職金と合わせれば、なんとか3,000万円に近くまで資産を構築することが可能です。
大切なことは、気づいたら早く実行することです。
40代での併用については、こちらの記事<iDeCoとつみたてNISAの違い|まずはiDeCoを始める|次につみたてNISAも始める|併用がおすすめ>をご参照ください。
気づいたら、すぐに取り組み、安心できる老後資産の形成を行いましょう!