iDeCoを始めようと思っているあなた、どの商品を選んだらよいか悩みますよね。
本記事では、iDeCoの商品の選び方や楽天証券の商品一覧、おすすめの商品について、最後に運用商品の見直しについて解説します。
結論としては、20代~30代は「高リスク商品」で運用を行い、40代~50代にかけて徐々に「低リスク商品」へ掛け金配分の変更やスイッチングを行うことがベストです。
iDeCoについては、こちら<個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)とは|老後の資産形成の準備を始める|iDeCoのメリットや選び方、受け取り方は?>をご参照ください。
Contents
「楽天証券」の主要なiDeCoの商品一覧(2019年5月現在)
「楽天証券」iDeCoのラインナップは、以下の通り定期預金1本と投資信託31本です。
その中で、主要な商品は以下の通りです。
商品名 | 信託報酬 | 純資産 | 分類 | 参考リスク |
みずほDC定期預金(1年) | - | - | 定期預金 | 無 |
たわらノーロード 国内債券 | 0.1512% | 94億円 | 国内債券 | 低 |
明治安田DC日本債券オープン | 0.648% | 132億円 | 国内債券 | 低 |
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> | 0.216% | 41億円 | 先進国債券 | 低 |
たわらノーロード 先進国債券 | 0.1836% | 77億円 | 先進国債券 | 低 |
みずほUSハイイールドファンド<DC年金> | 1.512% | 19億円 | 米国債券 | 低 |
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型) | 0.5616% | 45億円 | 新興国債券 | 中 |
三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.27% | 15億円 | 国内REIT | 中 |
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) | 1.026% | 413億 | 国内REIT | 中 |
三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.2916% | 35億円 | 海外REIT | 中 |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1728% | 229億円 |
国内株式 | 高 |
たわらノーロード 日経225 |
0.1836% | 124億円 | 国内株式 | 高 |
iTrust日本株式 | 0.9612% |
6億円 |
国内株式 | 高 |
コモンズ30ファンド | 1.0584% |
152億円 |
国内株式 | 高 |
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> | 1.674% | 199億円 | 国内株式 | 高 |
フィデリティ・日本成長株・ファンド | 1.6524% | 3505億円 | 国内株式 | 高 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.2196% | 207億円 | 先進国・新興国株式 | 高 |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.216% | 331億円 | 先進国株式 | 高 |
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) | 1.4364% | 99億円 | 先進国株式 | 高 |
iTrust世界株式 | 0.9612% | 12億円 | 先進国株式 | 高 |
セゾン資産形成の達人ファンド | 1.55% | 738億円 | 先進国株式 | 高 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.1696% | 408億円 | 米国株式 | 高 |
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 0.594% | 150億円 | 新興国株式 | 高 |
ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | 0.886% | 11億円 | 金 | 高 |
三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型) | 1.2856% | 12億円 | バランス | 中 |
三菱UFJ DCバランス・イノベーション(KAKUSHIN) | 0.648% | 67億円 | バランス | 中 |
投資のソムリエ<DC年金> | 1.188% | 123億円 | バランス | 中 |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.62% | 1764億円 | バランス | 中 |
楽天・インデックス・バランス(DC年金) | 0.2078% | 10億円 | バランス | 中 |
楽天ターゲットイヤー | 20300.897% | 4億円 | バランス | 中 |
楽天ターゲットイヤー | 20400.917% | 4億円 | バランス | 中 |
楽天ターゲットイヤー | 20500.917% | 2億円 | バランス | 中 |
上記に記載しているリスクは、一般的な債権や株式についての評価ですので、必ずしもこの通りではありません。バランス型を除いて、基本的にはリストの上位は低リスク、下位に行くほど高リスクとの評価となります。
どうしてもリスクを取りたくない人|定期預金(元本保証商品)か国内債券を(ただし、iDeCoの非課税制度の恩恵は受けられない。)
iDeCoは、仮に定期預金を選んだ場合でも節税効果が高く、かなりのメリットがあります。
そのため、どうしてもリスクを取りたくない人は、定期預金「みずほDC定期預金(1年)」(金利0.01% 2019年5月現在)もしくは、国内債券を選択しても問題ないと考えます。
iDeCoは節税効果も高いため、定期預金などの元本保証商品でもかなりの恩恵があるためです。
ただし、iDeCoの運用益に対する非課税制度の恩恵はほとんど受けることはできません。
リスクを取っても非課税メリットを活かしたい人|外国株式がおすすめ!
iDeCoの非課税制度の恩恵を受けるには外国株式を選ぶことをおすすめします。
また、外国株式の中で、何を選んだらよいでしょうか。
iDeCoは60歳までつみたてる長期投資が基本となるので、つみたてNISAと同じように、以下の基準で選ぶことをおススメします。
・購入手数料が無料の投資信託(ノーロード)
・信託報酬の安い投資信託(0.5%前後以下が理想)
・信託財産留保額が無料の投資信託
・一定額の純資産(少なくとも30億円以上、できれば100億円以上)があり、その後も順調に増えている投資信託
詳しくは、こちら<投資信託|1銘柄・15銘柄・30銘柄を選ぶならこれ|楽天証券がおすすめ>をご参照ください。
長期的にみると右肩上がりである世界経済の恩恵を受けたいのであれば、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」がおすすめです。
これ1本で全世界に投資でき、信託報酬も安く、長期投資に向いている投資信託です。
高いリターンを求める方は、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が良いと思います。
米国株式のみを投資対象としているリスクはありますが、米国は今後も人口が増え続くと予想されている数少ない先進国で、近年でいえば、高いパフォーマンスを上げています。
他にバランス型もあるのですが、信託報酬が高めであるのであまりおすすめできません。
楽天証券でiDeCoを行う場合、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」か「楽天・全米株式インデックス・ファンド」のどちらかを選択すれば間違いないと思います。
20代~30代は「高リスク商品」で運用を|40代~50代にかけて「低リスク商品」へスイッチングする運用がおススメ!
iDeCoの商品選びでもう一つの重要な要素があります。
それは年齢です。
iDeCoは年齢によりおすすめする商品が変わってきます。
iDeCoの受け取りを迎えるまで外国株式などの「高リスク商品」運用することもできますが、受け取る際に株価が暴落してしまう場合も考えられます。
その場合、受け取りを10年以上先延ばしにできれば、株価も元に戻ってくる可能性がありますが、iDeCoは基本的には60歳で満期を迎える期限付きです。
そのために、行う必要があるのがスイッチングです。
スイッチングは、現在保有している商品を一部もしくは全部を売却し、別の商品を購入することです。
手数料は「みずほUSハイイールドファンド<DC年金> 」「セゾン資産形成の達人ファンド 」「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 」については0.1~0.2%の売却手数料がかかりますが、それ以外の商品は無料となっています。
iDeCoは、このスイッチングをうまく活用し、20代~30代で運用していた「高リスク商品」を、40代~50代で段階的に定期預金等の「低リスク商品」に資産を移していくことをおすすめします!
そうすることで、資産を守りながら非課税メリットも受けることができます。
また、40代~50代にかけては、iDeCoの「出口戦略」や受け取り方を考えておくことが重要です。
iDeCoの受け取り方については、こちらの記事<個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の出口戦略|受け取りは退職所得控除か公的年金等控除が適用される|一時金での受け取りがおすすめ!>をご参照ください。
私は40代ですが、当初「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を50:50の割合で運用していました。分散投資などの見直しを行い、今は少し運用を変更しています。
分散投資の考え方は、こちらの記事<【分散投資】を考える(やるべきこと)|オススメは【インデックス】と【アクティブ】を組み合わせる方法>をご参照ください。
皆さんも一緒に、iDeCoで資産形成に取り組みましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。