会社で職責や管理職、役員などになればなるほど、ストレスに悩まされていないでしょうか。ストレスの内訳をみてみると、その多くが人間関係に起因していることがほとんどです。つまり、周りとの良好な人間関係を構築していれば、ストレスを減らすことができます。
しかし、みんなにいい顔をすることが良い人間関係を構築することではありません。本記事では、アサーションスキルを理解することで、コミュニケーション力を向上させ、よりよい人間関係を構築する方法を解説します。
本記事の内容は、以下の通りです。
Contents
自己の客観的分析を行い、冷静状態を保つ
ビジネスなどで部下ができると、自分ひとり頑張れば終わった仕事が、人を効率的に動かしたり、意見をまとめたり、業務を指示したりしなくてはいけません。能力が高い人ほど、自分でやってしまう方が早く効率がよいため、昇進して立場が上になると、部下をうまく使えないことで悩むことが多いのではないでしょうか。
部下が指示に従わなかったり、言葉遣いや態度が悪いときなどイライラします。注意しても、聞き入れなかったり、うまく理解されなかったり、反論してきたり、それが続くと会話することも嫌になってきます。
そんなときは、深呼吸をして冷静さを取り戻し、客観的な自己分析を行いましょう。
イライラしていたりカッカして熱くなっている時は、「冷静さを失っている状態」です。何よりも優先させるのは「冷静な状態を保つこと」です。内容はともかくこれを第一優先にすることで、イライラやカッカして熱くなることはなくなります。
良好なコミュニケーションを保つには、まずは自分が冷静な状態であるかどうかを客観的に分析し、冷静な状態に気持ちを落ち着かせることを優先させることです。
ストレスを受けずに与えない会話方法は1つだけ|自分を主語にして気持ちを伝えること
ストレスを受けない会話方法は、次のことを意識するだけです。
「相手を否定せず、自分の気持ちを相手に伝えること」を意識します。
これをアサーションと呼びます。
私も専門家ではありませんので詳しい説明はできませんが、アサーションは自分の素直な気持ちや考えを相手に伝えつつも、相手のことも大切にできるコミュニケーションスキルのこととされています。
難しく考えると理解できませんし実践できませんので、以下の1点だけ覚えてください。
「I(アイ)メッセージで「私は~と思います」と相手に伝えること」で、相手を否定せず、自分の気持ちを率直に伝えることができます。
次の会話をアサーションを意識して、気持ちを伝えてみましょう。
実践問題:次の会話を、I(アイ)メッセージを意識して表現してみましょう。
(1)それは間違っているよ
(2)何度言ったらわかるんだ
(3)なんでいつも遅刻ばかりなんだ
(4)自分勝手なことばかりやるな
いかがでしょうか。
日常的に使っている言葉であれば、より意識して使わないようにしましょう。
以下は、回答例です。
回答例
(1)それは間違っているよ
→ 私は、あなたとちょっと考えが違います。
(2)何度言ったらわかるんだ
→ 私は、あなたが覚えてくれると嬉しいよ。
(3)なんでいつも遅刻ばかりなんだ
→ 私は、あなたの遅刻がなくなれば嬉しいよ。
(4)自分勝手なことばかりやるな
→ 私は、あなたが周りのことも気にしてくれると嬉しいよ。
いかがでしたでしょうか。
わかりやすいように多少極端な回答例となりましたが、このくらいの意識で「私の気持ちを伝える」を意識すれば、アサーション技法を実践する近道になると思います。
これを理解することは、ビジネスや日常生活において必須となり、より豊かな人間関係を構築する上で役立ちますので、サラリーマンとして必ず理解し、意識して使っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。